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山本耕史

山本耕史 1976年10月31日生まれ B型
2005年、エランドール新人賞、ギャラクシー賞月間賞(04.05月度)・同年間奨励賞、2004年ザ・テレビジョン・ドラマアカデミー助演男優賞 ほか

山本耕史公式サイト

オススメグッズ

新選組!!土方歳三 最期の一日
新選組!!土方歳三 最期の一日
2006年1月にNHKにて放送された、三谷幸喜脚本の大河ドラマ「新選組!」の続編を収録したDVD。激動の時代を生きた土方歳三を主人公に、彼の最後の一日を熱く描く。山本耕史、片岡愛之助、照英ほか出演。
新選組!完全版 第壱集DVD-BOX
新選組!完全版 第壱集DVD-BOX
三谷幸喜脚本、香取慎吾をはじめとする豪華キャスト出演で話題になった2004年NHK大河ドラマがDVDで登場!幕末を駆け抜けた新選組隊士たちの生き様がここに。第1~27話収録。
新選組!完全版 第弐集DVD-BOX
新選組!完全版 第弐集DVD-BOX
三谷幸喜脚本、香取慎吾をはじめとする豪華キャスト出演で話題になった2004年NHK大河ドラマがDVDで登場!幕末を駆け抜けた新選組隊士たちの生き様がここに。後半の第28~49話収録。

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2005.12.31

クランクアップ!!

 1年前の10月10日、大河ドラマ『新選組!』は近藤勇の処刑ですべての撮影を終了、クランクアップとなりました。およそ1年後のきょう10月22日、正月時代劇『新選組!!土方歳三 最期の一日』が、“土方の死”で全シーンを撮り切り、クランクアップします。

 1日中、土方の最後の戦いのシーンを撮影していた105スタジオ。いよいよ終了目前になってきたので、ここまで一緒にスタンバイしていた『土曜スタジオパーク』の取材チームもスタジオ内に入ってきました。その頃やけに目に付くのが新政府軍の兵を演じる役者さんやエキストラさんの数の多さ。いくら土方が負け知らずだって、こんなに大勢を相手にしたら、ひとたまりもないじゃありませんか。「卑怯だー!」と叫びたくなってしまいます。
 

でも歴史の時間は戻せません。ここからは、土方の最期を静かに見守ることにします。しーん。そういえば、音声担当のYさん。この方も、やはり大河ドラマ『新選組!』から引き続いてのスタッフですが、「悲しくもあり、美しくもある土方の最期、そこにある世界を創り上げてやりたい」という気持できょうの撮影に臨んだとか。その思いを音声で表現すると、どういうことになるのか・・・。今はまだ内緒ですが、とても静かで素敵な世界になったことは間違いありません。

 そしてそして、あー、ついに最終カットの撮影が終わりました。土方歳三が息を引き取り、山本耕史さんは1年越しの土方と決別の時を迎えたのです。モニターチェックが終わり、「OK!」の声がかかったとたん、スタジオ内に流れた『新選組!』のテーマ曲。Yディレクターらから花束を渡される耕史さん。少し笑顔を見せている耕史さんだけれど、その表情はどこか呆然としていて、いまだ土方のままのような・・・。そんなに簡単に決着をつけることはできないですよね。

 でもスタジオ内はクランクアップの準備に大忙し。『新選組!! 了』と書かれた横断幕が掲げられ、『誠』の旗も運び込まれました。全員で記念撮影です。熊面鯉さんは「僕は写真を撮るときは必ず旗を持つんですよ」と、最後まで忠実に“旗持ち”の使命を果たしています。今回は担当できなかった大河ドラマ『新選組!』のスタッフも一緒に写真に収まっています。きっと全員の中に1年前に「終わりきれなかった思い」が残っていて、ここに引き寄せられてしまったのかも知れません。

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「はい、こちらのレンズを見てください!」
スチールカメラマンのTさんの声に全員にっこり。これにて『新選組!! 土方歳三 最期の一日』はクランクアップです。
長いお祭りが終わった夜のように、充実感と寂しさがブレンドされた空気に、105スタジオに満ちています。

そして皆んないなくなっちまった・・・・・。ついに土方さんまで逝ってしまったのですね。全てのキャストやスタッフ、そしてこの番組を期待してくださっているファンの皆さんと拍手で讃え合いたい気分。

さあ次は、いよいよ、1月1日衛星ハイビジョンから始まる番組の放送です。特に1月3日21:00からのNHK総合での放送の時は、是非皆さんリアルタイムで、心を一つに山本土方の最期を見届けましょうね! 都合がついたら私は函館で放送を観ようかなぁ・・・皆さんは誰とどこでご覧になるのでしょうか?

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最期を見届けようと続々!

 105スタジオでは、土方最期の地となった箱館市街に向かう途中の一本木関門のセットが組まれ、順調に撮影が進んでいるようです。土方がどう戦い、どう銃弾に倒れたのか。そこはネタばれになってしまうので明かせないのですが、とにかく耕史さんをはじめ、スタッフ全員がすさまじい集中力で撮影に臨んでいることが伝わってきます。

 今回の撮影でチーフカメラマンを務めているのは、大河ドラマ『新選組!』も担当したNさん。「土方に最後の花を咲かせて上げたい」と思っていただけに、続編が決定して再び担当することになり、とても嬉しかったそうです。
 

そのNさん、土方の戦う姿を撮影するにあたっては、特別なカメラワークというよりは「土方の気合い、耕史さんの勢いを映像にのせていきたいですね」と話していました。手持ちカメラなど、いろいろな工夫で「気持を映像にのせる」とのことでしたが、さて、きょうはどんな方法でその様子を撮影しているのでしょうか。

 土方の最期の瞬間についても「耕史さんがどんな表情を見せてくれるのか。その表情を撮りきれるのかという緊張もありますが、すごく期待しています」と言っていたのですが・・・。
 その時が、刻々と迫りつつあるようです。いつのまにか、スタジオ周辺には、三谷幸喜さんの姿や、あ、尾関雅次郎を演じた熊面鯉さんの顔も。そして大河ドラマ『新選組!』のスタッフだった面々も続々と集まりつつあります。みんな土方の最期を見届けよう、いえ看取りたいという思いなんでしょうね。あー、ドキドキしてきた!!!

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ラストへ向けて・・・

とうとう、この日がやって来てしまいました。まさに『土方歳三 最期の一日』です。歴史の事実は厳然とあるのですが、それでも土方が散っていく姿を見るのは悲し過ぎる。そんな思いで、なんとなく憂鬱な目覚めです。

 でも、そんなことは言っていられません。とにかくNHK105スタジオを目指します。今日は耕史さんが撮影に集中出来るよう取材は自主規制。スタジオには限られたスタッフ以外は入らず、多くの取材陣は近くでスタンバイです。
 

きょう突然スタジオ入り口に出現したのが「高幡山金剛寺」と書かれたお札。これは土方家の菩提寺である高幡不動尊(正式名称:高幡山明王院金剛寺)の本尊である不動明王を描いたお守り札。思わず、撮影の無事終了を祈願して、手を合わせてしまいました。耕史さんが土方歳三の最期を、無事演じきれるように、不動明王が見守っているようでした。

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  そういえば今回の照明を担当するSさんは八王子出身。高校は土方の墓がある石田寺の隣、土方の生家もすぐ近くということで年季の入ったバリバリの土方ファン。大河ドラマ『新選組!』に引き続き、正月時代劇『新選組!! 土方歳三 最期の一日』も担当しているのですが、当然、そのこだわりはハンパじゃありません。

 特に今回は「歳三を全編通してカッコよく見せる」ということに力を入れたそうです。「照明の頑張りだけでは出来ないこともあるけれど、でも、歳三の表情が厳しく見えたり、優しく見えたり、その時々で一番カッコいい表情になるように照明の角度や強弱をつけるようにしましたね」と話していました。

 きょうの撮影で一番最後の撮影カットは“土方の最期”です。そこをどう見せるのか。「Yディレクターらと随分話し合いをしました」と言うことで、照明も土方の最期を印象的に見せるための秘策があるようです。切ないけれど、期待大ですね。

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2005.12.30

三谷さんとの対談

 集中取材日、最後のお仕事は都内のホテルで行われたテレビ誌Nのムック本企画、耕史さんと三谷幸喜さんの対談です。

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 今回の『新選組!!』を執筆中、「勇のいない土方を書くのが辛かった」と言う三谷さんの思い。今、耕史さんが撮影現場でひしひしと感じている寂しさなど、ちょっとしんみりとした話もありました。

 でも、2人の出会いや大河ドラマ『新選組!』撮影中の思い出、さらには榎本武揚役の片岡愛之助さん、大鳥圭介役の吹越満さんとの撮影エピソードなど、興味深い話題も続々。

三谷さん自身も土方歳三が好きだと話していましたから、土方の最期を描くことは、凄く複雑な心境だったのだろうなぁと勝手に考えていると。三谷さんから「深読みしすぎ」と突っ込まれそうな気がしてきました(笑)

対談の途中でお二人のお疲れ具合などを斟酌したインタビュアーが、「・・・・・わかりました、本日はありがとうございます」と少し早い終了を示唆した時に、「え、終わりでいいのですか?」と三谷幸喜さん。その後もお二人の対談がますます面白さを増して、続行されたのは言うまでもありません。

終了した頃、いつのまにか雨もやんで、お2人はそれぞれ帰途につきました。
 それにしても、きょうの耕史さんの表情には、なんとも言えない穏やかさと同時に、どことなく隠しきれない寂しさのようなものを感じてしまいました。それは2日前の『新選組!!』の撮影で、土方と榎本、大鳥とのシーンをすべて撮り終えてしまったことと関係があるような気がします。

 これで全体の90%は撮り切って、残されたシーンは書くのも辛いのですが(涙)、土方の最期のみ。膨大なセリフを話すようなシーンはもうありません。あとは、たった1人で最終章に向かう耕史さん。きっと1人戦場に散った土方の心境が重なっていたような気がします。

帰路につく耕史さんの車のブレーキランプが、とっても物悲しく感じる夜でした。

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新選組フィギュアに感動

 きょうは撮影の合間を縫って設けられた集中取材の日です。耕史さんが、さまざまな媒体のインタビューや対談に応じるという、大河ドラマ『新選組!』から続く副長活躍の巻。

 まずは、都内某所にて歴史雑誌Rの取材です。ここで大河ドラマ『新選組!』に引き続き、今回の『新選組!!』でも時代考証を担当されている歴史家の山村竜也さんとの対談が行われるのです。

 冷たい雨の降る日、でも対談場所となった会議室にはホットな空気が満ちています。そのわけはテーブルの上に配された新選組関連グッズの数々。キラリーン☆☆と輝く大河ドラマ『新選組!』のDVD—BOX、新選組に関する書籍、そして土方をはじめとした隊士のフィギュアが飾られていたのです。このフィギュアは歴史雑誌Rの編集長・Tさんの私物なんですって。高校生のころから大の土方歳三ファンだったというTさん。新選組シリーズの食玩(お菓子の景品についている精巧な造形のフィギュア)を手に入れるために、お菓子を「大人買い」したという努力の人。その経緯をとっても楽しそう話してくれました。
 

そのTさんの司会で始まった対談。山村先生と耕史さんが土方の魅力について大いに語り合いました。その中でも、耕史さんが、会津の天寧寺にある勇の墓前を訪れた時に感じた思いを熱心に語っていたのが印象的でした。

話を聞いていると、本当にあのお墓には何が入っているのか、知りたくて我慢できなくなってきます。我慢できない!う~ぅ知りたい!! でも、間違いなくお墓に入れてあるのは、“勇に対する土方歳三の想い”……なのですよね。それが分かっているのに私としたことが、毎度の事ながら取り乱してしまいました(ペコリ)

 次の取材はY新聞が発行する雑誌のインタビューです。女性記者がやってきて、『新選組!!』に取り組む耕史さんの思い、ドラマの内容などについて、てきぱきと質問。多岐にわたる内容のインタビューとなりました。

 大河ドラマ「新選組!」から数えて、副長はいくつ取材を受けたことでしょう。耕史さん本人もマネージャーさんもおそらく記憶にない程、向き合ってくれています。
決して取材好きということではなく、『新選組!』や『新選組!!土方歳三 最期の一日』の役にたてるなら・・・とキツいスケジュールをより厳しくしてでも取材を受けてくれる副長に敬礼!いや、脱帽です。

 さて、本日はもう一つ、耕史さんの対談が残っています。副長の場外活動を私は見届けるゾ!!いざ、次の場所へ!

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2005.12.29

真っ赤に染まったスタジオ

 いつものように「本番中」の赤いライトがついていないことを確認、105スタジオの重い扉を開けて中に入りました。次の瞬間、「えーっ、何これ!」と驚かされたのは、スタッフのほぼ全員が真っ赤なTシャツ姿だったからです。

 胸元には “歳三”、背中に“!!”と力強い筆文字で描かれた本日できたてほやほやの『新選組!!』スタッフTシャツ。これをスタジオのあちらこちらに散らばるスタッフのほぼ全員が着込んでいるのだから圧巻です。燃えるような赤は、今まで以上に現場に活気をみなぎらせて、今が真夜中だということも忘れさせてくれそう。

 そういえば大河ドラマ『新選組!』のスタッフTシャツは、あの近藤勇が描いたとされる骸骨をイメージしたもので、黒、白、水色などがあり、あれもカッコよかった~。近くで見ると何かの模様のようにしか見えないけれど、離れると誠の文字の中に、勇の顔が浮かびあがるデザインになっていたパターンのものもありました。
 

今回の『新選組!!土方歳三 最期の一日』スタッフTシャツが赤なのは、土方カラーが“赤”だから。一部のスタッフからは「色違いもほしい」なんて声があったようですが、土方カラーの赤に背く訳にはいきませんやねぇ。

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副調整室からセットにやってきたYディレクターは、何故か赤いTシャツを着ていませんでした。あれ? と思っていると正面を向いた彼の首元には、チェックのシャツの下にさりげなく、しかしあからさまに赤Tシャツが・・・・思わず薄っすらと感動(!?)してしまった私でした。 
それにしても赤一色のスタジオ内は、スタッフ・キャストの熱気を色で表現しているように萌えています。

これら少量限定のスタッフTシャツは、例外なく全て有料で、スタッフそれぞれが自分のポケットマネーで購入していますから、○千円の実費を払っても身に付けていたいという意気に満ちているもうなずけます。

 先日、相馬主計役・小橋賢児さん出演の「スタジオパークからこんにちは」に送られてきた、照英さんからのファックスを覚えていますか? 「次は『新選組!!!島田魁 最期の一日』で会いましょう・・・」というもの。もし、そんな素敵な再会が叶うなら、その時のスタッフTシャツは、“!!!” と“魁・男泣き”なんてロゴが踊るのかな?(笑)

あ、いけないいけない、またいつもの空想を始めてしまった。。。。

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2005.12.28

深夜から明け方・・・時間を忘れてみんな生き生き

ただいまの時刻は深夜というより明け方に近い午前3時半。

土方、榎本、大鳥の3人で繰り広げるとても重要で緊迫したシーンの撮影。そーっと扉を開けると、五稜郭の会議室のセット、ひときわ高い天然の要塞・函館山の盛り上がりが特徴的な箱館の全景のジオラマを囲む3人の姿が見えます。

耕史さん、片岡愛之助さん、吹越満さん、3人とも舞台や舞台稽古が終わってから『新選組!!』の現場に駆けつけての撮影です。つまり、ふつうの人ならその日の仕事を終えてから、さらにフルタイムの仕事に全力でとりかからなければいけない、ような状況。セリフ量も膨大だし、軽く流すような内容でもありません。

きっと疲労の極致だろうなと想像していたのですが、あらら、3人ともすこぶるお元気! 

 照明やカメラの手直しなど、ちょっとした合間に耕史さんは軽やかにタップなんか踏んで軽やかな風情で、自分なりの息抜きをしています。

その向こうでは吹越さん、腰に差した刀を抜いて、いきなりフロアディレクターに「ヤァーッ」と斬りかかっています。さすがに「斬られたぁ~」って演技までお付き合いできないフロアーディレクター(彼は関西人だったのかな?)は、ボケたいのにボケられない苦悩を、笑顔で表現しているように見えました。

愛之助さんは・・・、あ、立ち位置でセリフをつぶやきながらお立ちあそばされています。真面目です。そんな愛之助さんの背後に回った吹越さん、手にした扇子で気づかれないように榎本の衣装の端をちょんちょんと突いてみたりと、やんちゃぶりを発揮。ようやく気づいた愛之助さんが、穏やかな笑顔で振り返るのも素敵です。

 次のカットのドライリハーサルが始まりました。3人がおもむろに位置に付くと、なんと足下にスリッパの片方が落ちています。スタッフの1人が急いで持ち場に戻る時に脱げてしまった模様。そこで耕史さん、顔色一つ変えずにスリッパを拾い上げ、まるで当たり前のようにそれを手にしたままセリフを言い始めたのです。落とし主のスタッフは大あわて! でも、耕史さんが落とした人を責めたり不機嫌になったりしたら、場が凍り付いてしまいますよね。それを何食わぬ顔でセリフを言ってみせるところが、さすが。。。。みんな、にやにや。落としたスタッフは恐縮しながら引き取りに行きました。

 でも、実はこれ、耕史さんの得意技らしいです。撮影中のカメラマンが「大河ドラマの撮影中にも同じことやってたよ」ですって。

 いずれにしてもハードな撮影にも関わらず、土方、榎本、大鳥の3羽カラスが、疲れ一つ見せず、全力で取り組んでいる姿を見ることができて感動の一夜でした。

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2005.12.27

合同インタビュー:耕史さん&三谷さん

 『新選組!!』の取材会に続いて、山本耕史さん、そして三谷幸喜さんの合同インタビューが行われました。撮影が始まって以来、このおふたりに新聞、雑誌など各媒体の記者からインタビュー申し込みが殺到。1社1社個別に対応するのはとても無理ということで、希望した媒体の記者が合同でインタビューすることになったのです。

 そういえば、この形式は大河ドラマ『新選組!』時代にもあったなーと思い出しました。とくに圧巻だったのは、香取慎吾さん(近藤勇役)、耕史さん(土方歳三役)、藤原竜也さん(沖田総司役)の3人同時に行われたインタビュー。広いスタジオの3か所に3人が陣取り、その周囲を記者たちが囲んで話を聞くというもので、これは、なかなか圧巻でしたねー。

 本当は3人全員に話を聞きたいけど、インタビューはいっせいに始まるので体一つでは無理というもの。各社応援を頼んで分散していました。ところが3つの輪は接近しているので、時々、他の輪から「どっ」と笑いが起こったりすると気が気じゃない様子で記者たちがキョロキョロ。なんだか、すごい状況で行われたインタビュー会でした。
 

今回の耕史さんと三谷さんへの合同インタビューは、時間差をつけて個別に行われたので、記者たちの表情が丸く穏やかに見えました。

 耕史さんのインタビューで印象的だったのは、大河ドラマ『新選組!』からのファンの人たちに対する視線や思い。たとえば今回の撮影が始まるのを楽しみにしていたのに、いざ迫ってくると複雑な心境になったと言う耕史さん。

「自分の中にまだ宝物みたいなものが残っていたとしたら、この撮影でそれを全部使い切ることになる。思い出はもちろん残るし、土方を全うできるのは幸せなんです。でも、“ああ、これで本当に新選組は終了するんだ”と思うとね・・・。ずっと新選組を応援してくれた、見てくれた人たちもたぶん同じ思いじゃないかな。“見たいけど見たくない”。僕も“やりたいけど、やりたくない”みたいな感じになってしまったんですよ」。

 また、今回のドラマの内容についても「初めての人にとっては面白い作品になると思います。でも、大河ドラマ『新選組!』から見てきた人には、とても酷なドラマだと思う。思い入れが強すぎて、楽しみな反面、ものすごくへこんだり、落ち込んだりするような気がする。そのぐらい人の心を動かす作品になると思うんですよね」。

 ファンのみんなが、いろいろな思いを抱いてドラマを見てきたこと、今度の作品に期待していることを、誰よりもわかってくれているんですよね。

 それにしても、耕史さん扮する土方歳三が、日々最期の瞬間に向かって、急速にアクセルを踏みこんでいる気がする耕史さんの発した言葉の一つ一つを全てお届けできないのが残念。 

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土方、榎本、大鳥……取材陣に初お披露目

 『新選組!!』の取材会が開かれました。制作発表後、初めて土方歳三、榎本武揚、大鳥圭介の3人揃っての会見ということで記者たちも期待に胸をワクワク。新聞や雑誌記者たちの中に熱い熱い『新選組!』ファンは数知れず。105スタジオに大勢の取材陣が集まりました。
 この日は午後から撮影があり、すでに長いシーンを撮り終えていた3人。扮装しているからというだけでなく、役そのもののオーラを発しながら登場。五稜郭セットに溶け込んでいる姿に思わず取材陣も圧倒されていました。

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会見で耕史さんは「また新選組の現場に戻れて嬉しいはずが実際に入ってみたら寂しくて。セリフも膨大で大変です。でも今回、片岡さん、吹越さんと新しい人たちと芝居をする緊張感がいいですね。3人のピンと張りつめた関係も面白い。土方が彼らとどう戦っているのかを見てください」とコメント。

 榎本役の片岡愛之助さんは「去年は大河ドラマを見ていた側なので、まさか僕が榎本をやるとは思いませんでした」と、驚いたそうです。さらにその現場に自分が入れるのかなとドキドキしたとも。でも「耕史くんが快く、いろいろ教えてくれたり、遊んでくれるので、毎日楽しい現場になっています」。

 大鳥役の吹越さんも、最初は少しとまどったものの「セリフは長いけど、芝居も現場も大好きなので、セットに2回入ったら、もう大丈夫です」と頼もしい言葉。

 3人を見ていると、「もはや、この役はこの人たち以外に考えられない」と思えるほど。舞台出身の3人の異なった個性がぶつかり合うシーンが本当に本当に楽しみです。
 スタジオを引き上げていく記者たちも口々に「みんなよく似合っていたね」「雰囲気あったね」と話していました。

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2005.12.26

ちょっとカルトです

 この日誌でも何度か書いてきたことだけれど、今回の『新選組!!』に携わっている美術チームのスタッフは、ほとんどが大河ドラマ『新選組!』も担当していたメンバーです。

 「それゆえに」と言うか、こだわり方もハンパじゃありません。一見してわからないところにも、大河ドラマ『新選組!』から持ってきたネタ(?)が仕掛けられています。かなりカルトチックなこだわりの中から、ほんの一部だけ紹介しますね。
 

まず、足柄ロケの日誌にも書いた勇のお墓のために用意した古びたほこら。あれ、どこかで見たことあるなんて気づいた人いますか? いませんよね。ではお教えしましょう。

 大河ドラマ『新選組!』第2話にプレイバック。多摩の出稽古に行った勇と土方が、捨助の家に入った盗賊を退治したことがありました。その翌日、江戸への帰路で勇が「トシ、ウチの道場に来ないか」って言いますよね。でも「考えとく」と答えて、勇とは別方向に歩き去った土方。あの時、別れた多摩の田舎道の二叉路にあった道標のほこらだったのです。憎いなー。

 次は、南野陽子さんが演じている箱館の武蔵野楼の女将がつけているかんざし。画面に映るかどうかわからないけれど、これは勇との婚礼の時に、つねが髪につけていたものです。 

 そしてワンモア。五稜郭の廊下、太い格子の向こうに見える龍の絵。これは見覚えのある人も多いでしょう。西本願寺の広間の背後にも、それから勇が流山で捕らえられて幽閉されていた豊田家の格子の向こう側にもあった龍です。

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 なぜ五稜郭にも登場させたのかって? 勇の陣羽織も龍の柄、龍は勇の象徴なのです。この五稜郭の格子は豊田家の時に比べてかなり太くなっています。牢格子というのをあえて使用したとか。つまり、勇はまだ解放されず、ますます格子が太くなって閉じこめられてしまっているという意味。土方は、そんな勇を早くここから出してあげたいと思いながら、日々戦っているのです。

 至る所に散りばめられた“熱い思い”、ぜひ感じ取ってくださいね。

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2005.12.25

復活!「2時間以上押したら切腹」

 大河ドラマ『新選組!』撮影中のことです。いつのころからか、こんな張り紙が106スタジオの入り口に掲げられました。ドラマの撮影は、なかなか予定通りには進まないもの。気づいたら30分や1時間のオーバーは当たり前、と言ったら言い過ぎですが、まあ、ありがちです。でも、さすがに2時間以上のオーバーは「どうなの!」といった感じですよね。
 

えっ!そんなケースがあったのかって? ま、あったかなかったかは別として、鬼の副長がすべての関係者の思いを代弁するかのように出した厳命だったのです。

 あの「2時間以上押したら切腹 歳三」の張り紙が、今回の『新選組!!土方歳三 最期の一日』を撮影している105スタジオにも復活しました。

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でも、前回の大河ドラマ撮影時には、この張り紙をそっとめくると「何時間押してもいいよ。勇」という優しい局長の言葉が隠されていたのに、今回は何もなし。「ああ、やっぱりもう勇はいないのね」と実感させられました。

 それから1週間後、何気なく張り紙をめくってみたら・・・なんと、あ、ありました!「何時間押してもいいよ」の文字が。そして署名は「亡霊・勇」!!!
 誰が書いてくれたのでしょう。なんだか本当に暖かい気持ちになりました。

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2005.12.24

土方、榎本のカードさばきを指導

 耕史さんの手先が器用なことは有名ですよね。言うまでもなくマジックの達人でもあります。そんな耕史さんに榎本役の片岡愛之助さんが何かをお願いしています。あれ、トランプが出てきました。ひょっとしてマジックの弟子入り志願? 

 実はドラマの中の1シーンに榎本がカードを扱うシーンがあるらしく、トランプさばきを耕史さんから教わろうということになったようです。
 

さっそくトランプを片手で器用に開いてみせる耕史さん。それを見て、本日も1名現れた大河ドラマ『新選組!』を担当していたスタッフが思わず言いました。
「あ、またまた久しぶり!」

そうです、よく撮影の空き時間に耕史さんが前室でマジックを披露してくれていたのです。でも、きょうはマジックではありません。

「シーンで使うんですよ」と耕史さん。
さて、真剣に耕史さんの手元を見つめ、指の位置などを聞きながら練習する愛之助さん。でも、なかなかスムースにはいきません。「小指で広げる感じ」と言われて取り組むのですが「難しい・・・」。

途中で、撮影のためスタジオに入って行ったのですが、再び空き時間には前室に出てきた愛之助さん。さっそく耕史さんに「もう一回やって」とお願い。耕史さんも「こっちの指で」と熱心に教えています。

「ここがいっぱいになっちゃうんですよ」「説明が難しいな」なんてやりとりが、とってもほほえましかったですよ。

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2005.12.23

土方の部屋に胸きゅん

 五稜郭の一角にある土方の部屋。このセットを最初に見た時には、思わず胸がきゅん!としてしまいました。だって、新選組の誠の旗や提灯、さらに机の下には隊服と同じ“だんだら模様”の布や新選組グッズがあれこれ置かれているのです。そんな中、一番、どきっとしたのが、かつて近藤勇の部屋にあった鬼瓦の面。

 大河ドラマ『新選組!』で佐久間象山から“鬼瓦”のあだ名をつけられた勇。それ以来、壬生でも西本願寺でも勇の部屋には必ずあの鬼瓦の面が置いてありました。あの面が土方の部屋にある! ああ、やっぱり、この人は勇亡き後も、ずっと勇と一緒に生きているんだなって・・・。
 

この面を置くというアイデアは、大河ドラマ『新選組!』でも小道具を担当していたWさん。五稜郭セットのスタッフ打ち合わせがすんだ後、わざわざ美術進行のTさんの部屋に行き「土方の部屋に、ぜひ鬼瓦の面を置きたいんだけど」と告げたとか。あの面には“勇の魂”がこもっているというWさんなりの思いがあったようです。

 そうそう、机の上に何気なくおかれた句帳も必見もの。大河ドラマ『新選組!』で、土方が沖田に自作の俳句を詠んでみせるシーンがあったこと覚えてますよね。もちろん、あの時と同じ句帳なんですよ。そして句帳と一緒に置かれているのが、土方の写真とコルク(くーっ!涙)。これ以上はネタばれになるので書けませんが期待してくださいね。

 あと、ユニークなのは部屋の真ん中にある刀置き。土方が部屋に帰ってきて腰から抜いた刀を架けるシーンがあるのですが、これは囲炉裏の自在鉤を利用しています。ありそうでなかった刀置き、けっこう様になっていてカッコいいですよ。

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ついに全貌を表した五稜郭

 ドラマの後半、主な舞台となる五稜郭のセットが建ち上がりました。函館の資料館から図面を借りて再現したというものですが、かなり独創的な空間です。平面図と写真から察すると和式建築だったはずですが、このセットは和洋取り混ぜ、さらに調度品は洋風なものを取り入れています。また配置も自由に入れ替え、段差までついているのです。
 

広い会議室、中2階には榎本武揚の部屋、さらにその上には実際の五稜郭にもあった望楼もあり、105スタジオ全体を使って、奥まで見渡せる作りになりました。
 細かく見ていくと、釘かくしは五稜郭にちなんだ星型。榎本の部屋にある楕円形の鏡のスタンドに、かがり火を吊す棒を利用するなど遊び心も満載。シャンデリアには和ろうそくが使われ本物の火がともされます。

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何とも言えず雰囲気のあるセットですが、実はまだまだ秘密がいっぱい。セットの至る所に大河ドラマ『新選組!』から引き続くエピソードが込められているなど、見逃せないものばかり。それらは順番に紹介していくので、楽しみにしてくださいね。

 とりあえず、本日は全貌紹介でした。そうそう、榎本の部屋の鏡。スタッフは“魔法使いの鏡”(「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは?」というあれです)と呼んでましたが、あのスタンドの形は面白いけれど、ちょっとしたはずみで鏡が動いてしまうと揺れが止まらないのです。

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本番直前になっても微妙に揺れ続ける鏡にスタッフも四苦八苦。最後に耕史さんが手伝って、ようやくぴたっと止まった、なんて出来事もありました。

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2005.12.22

また懐かしい訪問者

 大河ドラマ『新選組!』のチーフ演出を担当したSディレクターがスタジオにやってきました。ちょうど前室に出てきた耕史さん、さっそく「お久しぶりです」とご挨拶。Sディレクターも「懐かしいね」と感慨深げ。しばし2人は新選組話で盛り上がっていました。ちょっと聞き耳を立ててみると……。

耕史さん     ちょうど大河ドラマの収録で、勇が死んで撮影が終わってから1年ですよ。
Sディレクター  あ、そうか。クランクアップからまる1年だね。
耕史さん     史実でも土方は近藤の死から1年後に死ぬんですよね。
Sディレクター  そこまで重なると気持は入るでしょう。
耕史さん     土方は1人で戦ってたんだなって実感してますよ。
Sディレクター  実際、あの頃のように大勢の人間がここにいるわけでもないし、1年たつというのはそういうことかも知れないね。
耕史さん     だから今の僕は、土方の気持がすごくわかる気がするんです。撮影が始まる前は、また新選組が出来ると思って楽しみだったのに、いざ始まったらすごく寂しい。

土方の寂しさが耕史さんの寂しさにもつながっているなんて、なんだか、ちょっと切ないですね。でも、そのぎりぎりの孤独感がいっそう土方を魅力的に見せているような気がします。それに耕史さんのもとには、こうして続々と懐かしい人たちが訪れてきますからね。みんなが、いかに耕史さんの演じる土方歳三を愛しているかが、わかるというものです。

あ、廊下の向こうにまた懐かしい人の姿が見えます。あれは制作主任だったYさんかな?

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2005.12.21

土方、榎本、ロングカットに初挑戦

 ディスカッションドラマという方針に沿って制作している今回の『新選組!!土方歳三 最期の一日』。土方歳三と榎本武揚、大鳥圭介らとの論戦が見どころのひとつなんですが、実際、これを演じる役者さんたちは大変です。舞台に出演することが多い耕史さんも最初に台本が届いたとき、そのセリフ量の多さに驚いたとか。

「見ているとそんなにしゃべっていないように思うかも知れませんけど、本当にびっくりするくらいセリフがありますよ」。

 いえいえ、見ているだけでも、十分、わかります。その一方、舞台経験の多い耕史さんだから膨大なセリフを覚えることは慣れているはずと思ったら、「舞台のように一から十まで本気ですべてを覚えちゃうとテレビはダメ。同じシーンばかりずっと覚えていると逆にじゃまになったりするので、1回言ったら忘れて次のセリフを入れるんです」。

 そのためには、うろ覚えぐらいの状態がいいんですって。
 

さあ、そんな数ページにわたる長いシーンの撮影、第1弾が始まりました。きょうは台本でいえば5ページ分にわたって土方と榎本が語り合うシーンです。一番、長いカットはおよそ3分。これを一気に撮ってしまうのですから、耕史さんも榎本役の片岡愛之助さんも気を抜けません。

 ドライ(※実際のセットの中で、ディレクターが役者さんに演出をつけたり、その動きや演技に合せて、立ち位置やカメラ位置などを指示する現場での初期段階の大枠のリハーサルのこと)から本番までの間、あるいは本番中でも、照明や小道具、大道具などの各手直し、あるいはカメラと監督の確認作業で撮影が中断することがあります。

それがほんのわずかの中断でも、2人はすかさずセットの端に移動してセリフの確認。1人で自分のセリフを口にしたり、あるいは2人で合わせたり。すごいキャリアの持ち主なのに2人の様子はまるで受験生のようでした。

 でも本日の難関、およそ3分というロングカットも1時間で無事に撮り終えました。まだ、短いカットがいくつか残ってはいるものの「いやあ、一安心だね」と片岡さん。

耕史さんもホッとした表情でうなずいていましたが、きょうはまだまだ序の口。最高20ページはあるシーンが、この先には待っています。楽しみなような、怖いような……。頑張ってください。それだけを心から願います。

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2005.12.20

霧の美ヶ原に涙・・・

疾走する市村鉄之助役の池松壮亮くん、そして土方歳三役の山本耕史さんが馬でさっそうと駆けるシーンのロケが行われました。ロケ地は、まず初日が小淵沢、翌日が美ヶ原という予定です。

 美ヶ原のロケに向かうため当日朝早く車で都内を出発しました。でも気になるのがお天気。実は家を出た時、雨が降っていたのです。「これで本当にロケが出来るの?」と心配になってロケマネージャーのIさんの携帯に電話。「やりますよー。僕も、もう現地に向かって走ってます」と明るい声。そっか、意外と現地は大丈夫かも・・・と、車を出しました。

 やはりロケ取材に向かうテレビ誌NのH記者を道中でピックアップ、さらに中央高速の八王子インターを過ぎた最初のPAでカメラマンさんと合流。2台の車は快適なドライブに。朝のうちの雨も一時やんで、なんとかなるかなーと期待したのですが。 岡谷インターで高速を下りて地図を見ていたH記者が道中の国道142号線に“水戸浪士の墓”があるのを発見。新選組関連のものなら何はともあれ気になってしまう性(サガ)なのです。「帰りに寄りたいね」なんて話しながら、ここまでは、まあまあのドライブ。
 

しかし、ここからが恐怖。ビーナスラインに入ったころから、どこからともなく霧が発生。カーブが続く山道なのに一番ひどいときは前方5メートルも見えない状態。前を行く車のテールランプが霧の中に消えていく…。「こわいね、こわいね」といいながらハンドルを握って、手探りドライブ。

PICT_1150

それでもだんだん霧が薄くなったところで現場近くに12時頃到着。霧雨の降る中、駐車場に車を止めてロケマネのIさんに再び電話しました。

「ここから先は車乗り入れ禁止ですか?」
「いや、ロケは5分前に中止が決定しました」
「うっそー!!」

 でも、よく見たらホントだ、大きな機材車が2台、すぐ近くに停まっています。あ、美術さんやスタッフが大勢いる。みんなは朝8時に前夜の宿泊先を出発、やはりあのとんでもない霧に悩まされながらここまで移動してきたそうです。小さな私の車ですらあのカーブは怖い! それがあれだけ大型の機材車ですよ。一つ間違ったら崖の下? ひぇーって感じです。「うん、怖かった」って美術のTさんも言ってました。

 彼らは、9時半にはこの駐車場に到着したのだけれど、やはり霧がひどくて現場までは行けず、なすすべもなくひたすら待機していたそうです。結局、この霧で折角のロケは中止になってしまったのですが、みんな意外とサバサバ。
「天候のことだから、こればっかりは仕方ないよね」と、さっさと昼食をすませて、東京へ引き上げていきました。

 むしろようやく辿りついた私たちの方があきらめが悪く、せめて雰囲気だけは味わいたいと駐車場近くの草原を歩き出したのですが、霧だけでなくものすごい強風。すごすごと戻ってきたのです。東京への帰路も道に迷ってしまい、あの“水戸浪士の墓”のあった場所には行き着けず、がっかりでした。

こういう時は必ずスタッフのなかで、誰が雨男雨女なんだ? と言う話が始まります。言っておきますよ、断じて私は雨女霧女なんかではありませんから!!絶対絶対違います!!
これしっかり言っておかないと、悪天候になるたびにみんなの注目を浴びる結果になるのです。もう一度言いま~す。私は雨女ではありませ~ん!!

 はてさて後日、日を改めて“どピーカン”の中、美ヶ原で無事ロケは敢行されたのでした。めでたしめでたし…。

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島田魁のこだわり

大河ドラマ『新選組!』のこの場面を覚えていますか? 

新選組が江戸に戻り、さらに勝海舟の命で甲府に出陣するにあたって“甲陽鎮撫隊”と名前を変えた時のこと。敗戦でみんながバラバラになりかかった時、島田魁が「新選組という名前が好きなんだ!」という熱い思いを吐露していましたよね。

あのあたりで男泣きと言えば、島田魁。島田魁と言えば男泣きの印象が強くついた気がしません?

あれだけ、島田が新選組という名前にこだわっていたのだから、本当なら隊服もずっと着ていたかったはず・・・と、これは美術スタッフのこだわり。

 というわけで今回の島田の衣装を見てみると、腰のあたりに、あの浅黄色の“だんだら模様”の隊服がしっかりと巻かれています。みんなが着なくなってしまったのが残念で、せめて自分だけは身につけていようと思ったということなんですね。

 熱い男・島田魁の想いを表すのはそれだけじゃないんですよ。島田が身につけている戦闘用の胴着。そこに見える“誠”の文字。これぞ、島田の“新選組魂”というわけです。
 ちなみに、この“誠”文字は照英さんが渾身の思いを込めて手書きで書いたものなんですよ。

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2005.12.19

時代考証の山村竜也先生が来ました

 大河ドラマ『新選組!』に続いて時代考証を担当されている山村竜也先生がスタジオにいらっしゃいました。そこで、ちょっと気になっていたことを質問。それは、今回のドラマで島田魁が“だんだら模様”の新選組の隊服を腰に巻いていること。そのいきさつは、別の日誌に書いているのですが、実際に新選組隊士はいつごろまであの隊服を着ていたのか知りたかったのです。
 

史実でいえば、すでに京都にいたころに隊服は廃止されていたそうです。ただ、あの隊服は一つの象徴のようなもの。そこで、去年の大河ドラマ『新選組!』では〈鳥羽伏見の戦い〉まで着ていたということにしたのです。

もう一つの質問は、耕史さんが扮する土方の洋装の袖に付いている“誠”の袖章。現存する土方歳三の写真には、それらしいものが写っていません。

「あの袖章は実際に現物が残っているんですよ。ただ、たしかに袖につけた状態を描いた絵や写真などの資料はないんです」、と山村先生。
「でも袖章だから、袖につけたんですよ」
 納得です。“誠”の文字を身につけている土方が素敵ですものね。それに袖章の「誠」の文字も、わたしには、揺れると試衛館の「試」の字に見るますし…。(笑)

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2005.12.18

一期一会(?)を大切にする耕史さん

 耕史さんはスタジオに入ったとき、あるいは撮影の合間、スタジオを出るときなど、必ず上を見上げて手を振ります。何かの儀式かですって? いいえ、ファンへの心配り。

 NHKスタジオパークには、101スタジオから106スタジオまでの様子が見られるスタジオ見学窓があります。そこから撮影風景を見ているファンのために、手を振ってあいさつをしているのです。この姿は大河ドラマ『新選組!』の撮影当時から一貫して変わりません。

 スタジオから出演者が直接、あいさつをしてくれるなんて、耕史さんを目当てに通ってくれているファンはもとより、たまたま見学に来た人たちも大感激ですよね。

大河ドラマ『新選組!』収録の時には、耕史さんらが、突然スタジオ内の業務用階段を昇って、ほぼ天上に近い位置にあるスタジオパークの見学窓の前に現れ、見学しているファンを驚かせたなんてこともありました。このブログを読んでいるファンの中に、その場面に遭遇しましたっていう方がいるはず(笑)

 そんな耕史さんは、ファンだけじゃなく仲間にも気配りの人。大河ドラマが終わった後でも、たびたび当時の出演者が集まって開くという飲み会を率先して企画するのは耕史さん。みんな忙しい人たちだけに、気持ちはあってもなかなか集まれないもの。それをまとめてくれるリーダーシップも持ち合わせた人なんですね。今さらですが、土方は本当にはまり役なんだなーと実感。

 さて新たな隊士も加わった新選組でしたが、きょうで彼らと一緒のシーンの撮影は終了です。
 「これからは大変なシーンしか残ってないよ」と耕史さんが言うように、あとは榎本武揚、大鳥圭介と繰り広げる“ディスカッションドラマ”の部分の撮影が待ち受けています。土方1人で台本6ページにわたるセリフもあり、やや戦々恐々といった雰囲気。

 でも、やっぱりきょうで撮影を終わる山野八十八役・鳥羽潤さんと、前室で携帯電話のメールアドレスを交換し合っている光景が見られました。出会いを大切に、そして出会った後も大切に・・・それが耕史さん流なんですね。

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2005.12.17

隊士インタビューにおじゃま

 正月時代劇『新選組!!土方歳三 最期の一日』のムック本を作っているN誌のH記者が、新選組の新隊士・相馬主計を演じる小橋賢児さん、蟻通勘吾を演じる山崎樹範さんのインタビュー取材を行いました。

 小橋さんの出番が終わったところで、さっそくインタビュー開始。お話を聞いて「そういえば」と思い出したのは、小橋さんが出演していた連続テレビ小説『ちゅらさん』の続々編となる『ちゅらさん3』を105スタジオで撮影していた頃、まさに隣の106スタジオで大河ドラマ『新選組!』を収録していたのでした。

小橋さんも大河ドラマ『新選組!』出演者やスタッフとすれ違うことが多く、ただそれだけで、現場がとても活気づいていることがわかったと話していました。そんなチームに入る前は少々緊張していたのに、なぜかスーッと溶け込めたという小橋さん。「それが大河ドラマ『新選組!』から続く、番組の勢いというものなんでしょうね」。今は自分もその一員として楽しんでいるそうです。

 もう1人、蟻通勘吾役の山崎樹範さん。もともと新選組が大好きだった方です。偶然ではありますが、たまたま撮影に入る4日程前に仕事で函館に行ったので、五稜郭の土方の銅像も見てきたそうです。そのうえで現場に入り、耕史さんの土方歳三を見た瞬間、「銅像よりカッコいい!」と素直に感じたとか。「このまま、ずっと土方さんについていきたい(笑)」とも。でも実は、この日で山崎さんの出番も終わり。「せっかく新選組の隊士になれたのにもう終わってしまって残念」と、とても寂しそうです。

山崎さんは、武田観柳斎を演じた八嶋智人さんと一緒の劇団に所属、山南敬助役の堺雅人さんとも大学の演劇活動で旧知の関係だとか、又一人小劇場で活躍する役者さんが、新選組メンバーに加わりました!

 小橋さんも山崎さんも、『新選組!!土方歳三 最期の一日』全体にみなぎる活気、耕史さんが発する土方オーラをしっかりと受け止めて、新選組隊士になりきっていたようです。
だって、全然まえから一緒に京都で活躍していたようにしか見えないくらい、溶け込んでいましたよ。

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2005.12.16

待たせたな

 大河ドラマ『新選組!』ファンには忘れられない言葉です。あの池田屋事件、遅れてやってきた土方が「カッちゃん、後ろだ!」と声をかけるなり、近藤勇の背後の敵を切り倒し、一言クールに決めた「待たせたな」。今、思い出してもぞくぞくしますよね。
 

どんな状況であの言葉が出てくるのかは放送を見てのお楽しみとして、イヤー、今回も決めてくれました。スタッフから思わず「カッコいいよー」と声がかかったほど、やっぱり土方の「待たせたな」は最高です。もっとも、耕史さんご本人はモニターを見て「カッコつけすぎ!」とニヤリと照れ笑い。

 その後、土方が戦っている場面を撮ったのですが、このシーンの最後は土方の顔のアップをスローモーションにするという凝った映像です。その映像をモニターで見ていた耕史さん、表情がゆっくりと変化するにつれて、声が妙な音になっていることに気づいてしまいました。どうやら耕史さんの耳には「ぷしょぷしょ」と聞こえたようで大受け。画面に合わせては「ぷしょぷしょ」と自分で口真似してみせるのです。クールな「待たせたな」から一転、ひょうきんな耕史さんの一面を見せてもらいました。

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食客部屋の秘密

 土方の回想シーンで登場した試衛館の食客部屋。沖田総司、藤堂平助、原田左之助、永倉新八、山南敬助、井上源三郎と、なつかしい顔ぶれが揃った撮影は終わってしまったけれど、実は食客部屋のセットは撮影終了までスタジオに残って大活躍をしているんです。

PICT_1060

 箱館の新選組の本陣・称名寺、箱館政府の幹部や土方が訪れた武蔵野楼、今回のドラマのメイン舞台となる五稜郭、そして土方の最期の場所など、さまざまな場面に姿を変えて登場。まったく映らない時でも、小道具や照明機材の置き場としてスタジオの一角にひっそりと佇んでいました。

 

とにかく、「ありとあらゆるシーンに登場させる」というのが美術チームの狙いだそうです。その心は・・・・これが泣けるじゃありませんか。「土方の最期の一日まで、試衛館の連中はずっとあの場所にいたというふうにしたいから」と…。

 試衛館メンバーは誰1人いない箱館で、孤独な思いをかみしめていたかも知れない土方。でも、「1人っきりじゃないよ、俺たちがずっとそばにいるよ」と土方に、そして耕史さんに語りかけるセット。ついに物言わぬセットまでが、魂を持ち始めた『新選組!!土方歳三 最期の一日』の撮影。

で、ここからは放送を見る時のお楽しみです。各シーンで食客部屋はどんなふうに使われているのでしょう。ほとんど形は変えていないのだけれど、でも意外と難しいかも。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。写真は、武蔵野楼の宴のシーンに使われる消えもののスタンバイ場所になっている食客部屋です。

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2005.12.15

試衛館メンバーのその後、そして今

 試衛館メンバーの撮影が行われた日のこと。大河ドラマ『新選組!』では、前室にいるときと本番とでは、最もキャラクターが違うと言われていた、永倉新八こと山口智充さんも帰ってきました。

大河ドラマ『新選組!』が終了して一年間、山口さんはズーっと永倉新八のキャラクターとは、かなり遠い所にいたはず。今回『新選組!!土方歳三 最期の一日』で初めて山口さんとご一緒した演出スタッフにとって、本番前の山口さんが、しゃべり方や物腰や表情など、一つ一つ自分が演じていた永倉新八度を確認するように微調整している姿が印象的だったようです。

この日の山口さんを見て、まもなく仲間に内緒で大工仕事に出かけていたんだなぁ(なつかしいぃ~)と考えたら、つい二年ほど前のあのシーンの収録が、10年20年前のような気がしてきたから本当に不思議です。

そんな空想に浸っていたら、左之助役の山本太郎さんとディレクターのYさんの会話が聞こえてきました。

    Yさん  「死ぬときを描いてもらってないのは僕だけだ」って藤原竜也さんが言うんですよ。

    太郎さん 僕も描いてもらってませんよ。

    Yさん  そうですよね(笑)。沖田総司の場合は、大河ドラマ『新選組!』の最終回で、ある意味、死を象徴する場面が描かれましたからね。

    太郎さん そうですよ、総司はもう充分ですよ。

    Yさん  だけど藤原さんとしては、今度は「新選組!!沖田総司 最期の一日」だそうです(笑)。

    太郎さん それ撮ったら、放送するんですか?

    Yさん  今回の「新選組!!土方歳三 最期の一日」のDVD特典でお願いしますと言ってました(笑)。

    太郎さん デジカメかなんかで、チャッチャっと撮ってあげればいいんじゃないっすか(笑)。

 デジカメで撮るというのはともかく、総司の最期の一日はある程度史実を基にして思いを巡らせられるけれど、左之助最期の一日はどんな感じなんでしょうね。

上野の彰義隊としてアームストロング砲をくらって天に召されてしまう最期なのか、馬賊としてジンギスカンを頬張りながら左之助らしく逝ってしまうのか、それとも京都にいるおまさちゃんを迎えに行き、どこかの町で孫達に囲まれて天寿をまっとうするのか。考えれば考える程、左之助って本当にミステリアスなキャラクターですよね?

となると、永倉新八の場合だと・・・いけないいけない、私の新選組空想癖が顔を出し始めました。ここで、終~了!!

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2005.12.14

原田左之助、衣装がきれい!

 左之助役の山本太郎さんは、ホントにいつも元気いっぱいです。試衛館の食客部屋の土間で顔を洗うシーンを撮影したときのこと。「本番」の声に勢いよく水をはねとばして、ざぶざぶと顔を洗ったのです。

ところが、なんともう1テーク撮ることに。「びしゃびしゃだよ」と笑う太郎さん、あわてて衣装を拭くスタッフ。「ちょっと、やりすぎた?」みたいな顔をしていたけれど、それでこそ太郎さん、いえ左之助です。

大河ドラマ『新選組!』の収録の頃、「つい、がんばり過ぎちゃうんですよ」と、首をすくめていた姿を思い出しました。

 撮影が終了しても「去りがたいなー」と、しばらく前室で耕史さんたちとおしゃべり。そしてつかの間の左之助役に肩までどっぷり。ただし、衣装には少々不満があったようで、
「えらい衣装がきれいになっちゃったでしょう。僕が着ていたのは『義経』で浮浪者に着せちゃったんだって。あまりに汚くなっていたから(笑)」と、前のぼろぼろの着物をなつかしんでいた太郎さんでした。

 でも、よく考えてみたら試衛館時代はまだそんなに着物も汚れていなかったはず。そういう意味では、きれいな衣装は大正解だったとも言えるんじゃないですか、太郎さん!

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2005.12.13

榎本、大鳥参上

 きょうから箱館政府の総裁・榎本武揚を演じる片岡愛之助さん、陸軍奉行・大鳥圭介役の吹越満さんが撮影に加わります。これまで新選組のシーンを中心に撮影していたので、あまり実感がわかなかったのだけれど、この顔ぶれに、いよいよ『新選組!!土方歳三 最期の一日』となる箱館戦争の空気が色濃く漂ってきたような気がします。

 スタジオ内で土方と市村鉄之助のシーンの撮影が続く中、片岡さんと吹越さんが前室に現れました。初めて見るお2人の扮装姿ですが、やっぱり独特の雰囲気が出てますねえ。お互いに軽くあいさつを交わした後は、静かに座って出番を待っていらっしゃいます。
 

大河ドラマ『新選組!』時代のにぎやかだった前室とは大違い、うーん、大人。北へ北へと転戦した土方がたどり着いたのは、こういう世界だったのかと、妙に感心してしまいました。
 でも本当は、まだ現場になじまないこともあって無口だったというのが真相みたいです。撮影を重ねるにつれて、うち解けた空気が生まれ、楽しそうに会話をしている姿が見られるようになりましたから。

 でも、きょうは初日。黙々と台本に目を通す片岡さん。吹越さんは、時々ひげをさわってみたり、腰に下げる持ち道具の銃をいじったりする以外は、じっと一点を見つめてタバコをふかしています。待ち時間が長いのは大変ですが、刻一刻と土方歳三最期の時に向かって、時が刻まれていくのです。榎本と大鳥のシーンが始まったばかりなのに、悲しいカウントダウンが聴こえてくる気がしました。

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華やかな宴は驚きの空中庭園で

 箱館政府の面々が集って繰り広げる宴のシーン。これがなんと、武蔵野楼の2階に作られた庭園バルコニーでのガーデン・パーティーという設定なのだから驚き。2階建てのセットにはもう慣れっこだけれど、バルコニーには本物の芝生を敷き詰めてしまったのだから、やっぱり「凄い!」ですよね。

女将役の南野陽子さんも監督から「セットは2階です、ブーツのままどうぞ」と言われて階段を上がったのですが、さすがにこのバルコニーにはびっくりしていました。
 

でも、決して突飛なセットというわけでもないんです。当時の箱館の風景を映した写真の中に3階建ての建物があり、そこに「空中庭園」が存在していたとか。時代考証会議の時にその事実を知った美術担当が、情熱を傾けてセットとして再現。芝生を敷き詰めたのは、北海道というイメージを出したかったということから。

いちいち、なるほどという感じですが、実は大変な作業だったようです。使用したのは本物の芝生なので、スタジオの照明で枯れてしまわないよう、直前まで水やりも欠かせません。人工芝ならそんな苦労はいらないのに。なーんて言ったらスタッフに怒られます。こうしたこだわりが画面をより生き生きと見せるんですよね。これからどこかで芝生を見ても、踏みつけたり、寝転ろんだり、スキップしたり、出来なくなりそうです。

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2005.12.12

武蔵野楼・女将の衣装は要チェック

 今回、唯一、女性たちが登場するのが箱館の武蔵野楼を舞台にしたシーン。女将役の南野陽子さんはドレスにブーツ姿。そのほかの女性たちは着物やドレスとまちまちだけれど、スタジオには華やかな色彩があふれて、これまでの男ばかりの空気が一変。誰とは言いませんが、出演者やスタッフも心なしか浮き立ったような表情に……。
 

ところで、女将の南野さんの衣装を洋装にしたのは、土方ら洋装した男性陣がいるなら、洋装した女性がいてもいいのではという美術チームの発案。時は明治2年。あの舞踏会でおなじみの鹿鳴館は明治16年のことだけれど、この頃の写真にすでに洋装の女性が写っているものもあり、着物とドレスの2種類を登場させたのです。

 この南野さんの衣装で、ちょっと面白いものを発見。首飾りの後ろをよく見ると小さな“仏像”が!?ただ、仏像を首飾りの前に持ってくると胸元に入り込んでしまうので、やむなく首の後ろ側に回したらしいのですが、「え、なんで仏像?」って感じでしょう?実はここには深い意味が・・・・と思ったら、「ただ付けたかっただけだよ」とOデザイナー。

でも後で聞いた話によると、本当は土方や新選組、箱館政府のみんなを“見守る存在”という意味が込められていたらしい。この話を聞いて、私の顔面には季節外れの花粉症のような症状が…。違います、そのさりげない愛情にウルウルしてしまったのでした。南野さんも。

最初はちょっと驚いたようだけれど、「かわいいわね」とすっかりお気に入りに。画面で見つけることができるかどうか、ちょっと楽しみにしてくださいね。

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2005.12.11

リハーサルです。

 NHK放送センターにある709リハーサル室。ここで間もなく始まる箱館政府の本拠地・五稜郭での撮影に向けたリハーサルが行われます。

 広いリハーサル室の一角はテーブルと椅子が並べられた本読みのためのコーナー。中央は、箱足と呼ばれる木の台や畳を組み合わせて作られた立ち稽古のためのスペース。榎本武揚の部屋や会議室など、実際のセットを想定したものです。
 

素人にはまったく想像がつかないけれど、この状態で役者さんたちにはシャンデリアのある部屋とか、鏡があることがイメージできるのだから、すごいですよね。

 耕史さん、片岡愛之助さん、吹越満さんの3人が揃ったところで、Yディレクターが本物の五稜郭の絵図を出して話し始めます。「現在の五稜郭は計画当初の設計とは違い、建設途中で計画を変更して出来あがった建造物だったのです。」と意外な話を披露したうえで、今回のセットを丁寧に説明しました。その後、座ってセリフを話す<本読み>、実際のスタジオ内セットに見立てた空間で、体を使った演技の具合を稽古する<立ち稽古>と続きます。

 この日はデザイナーのOさんをはじめ、美術チームもリハーサルに参加。立ち稽古の結果、大鳥圭介役の吹越さんの動きが激しいことを確認して、シーンで使われる模型セットの位置の変更を検討したり、カメラのNさんら技術チームも役者さんの動きをチェック。リハーサルというのは演技のためだけにするわけじゃなかったんですね。大河ドラマ『新選組!』ではリハーサル室での稽古やリハーサルが数回しかなかったので、とってもリハーサルの方が新鮮な感じがしました。榎本・大鳥の普段の姿など箱館政府の見てはいけない部分を垣間見たような不思議な気分も味わえたし…。

 ところで役者の皆さんは、それぞれに飲み物を用意していたのですが、これが見事にまちまち。片岡さんは発泡性のミネラルウォーター、吹越さんはコーヒー飲料。そして耕史さんがコンビニのポリ袋から台本と一緒に取り出した飲み物は……。あ、ふつうのお茶のペットボトルでした。

以上、リハーサルの飲み物事情報告終わり。

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2005.12.10

ああ、なぜオレはここにいないんだ!

 嘆きの声は、大河ドラマ『新選組!』の演出を手がけたKディレクター。現在は他のドラマに携わっているのですが、気になってたまらなかった様子。担当する番組の長期ロケから帰ってきて、さっそくスタジオにやってきたのです。
 

「昔を知っている連中がお出迎えをしないとね」と言っていたのですが、モニター画面を見て「あ、副長はお仕事中ですね」と前室のソファーに腰かけて待つことに。

そこで改めて周囲を見回し、大河ドラマ収録時にもスタジオに入っていたスチールカメラマンや、所作指導の先生など、おなじみの顔ぶれを見つけたのです。その都度「あー!」「あー!」と指さしながら、思わず口に出した言葉が「なぜ、オレはここにいないんだぁ~」。

もう1人、大河ドラマ『新選組!』を担当していたスタッフがやってきました。前回のチーフカメラマン・Oさん。スタジオの中をのぞいたのですが、崖の中腹のようなセットで芝居をする耕史さんを見て、「あんなところで撮ってる(笑)。挨拶できないじゃん」と、残念そうに帰っていきました。

105スタジオ前には、そんなスタッフたちをももてなすように、大河ドラマ「新選組!」の時は無かった、コーヒーメーカーが出現!「おぉ!こんな所にコーヒーメーカーが!」

本当にささやかな変化も見逃さない、大河ドラマ『新選組!』のスタッフ達でした。

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2005.12.09

左之助、現る!

 夜9時過ぎ、スタジオ前室にいるのは、まぎれもなく原田左之助を演じた山本太郎さん。きょうは太郎さんが司会をつとめる『トップランナー』の収録日。というわけで、収録終了後に105スタジオをのぞきに来たのです。
 

実は、最近まで同じNHKで放送する土曜ドラマ『氷壁』のロケでニュージーランドに滞在していたので、大忙しだった太郎さん。

 この日の昼間、廊下で『新選組!!土方歳三 最期の一日』のスタッフと会い、撮影快調の報に接し、様子を見に来たというわけ。ずっと前室に座って撮影の様子をモニターで見ていたのですが、耕史さんたちはスタジオの中に入りきりで、なかなか出てきません。もちろん左之助としての出番もあるので、まだこれから会えるのに、やっぱり撮影をしていると知ったら、知らん顔で通り過ぎるというわけにはいかないんでしょうね。久しぶりに耕史さんらと話をしたくて待っていたようなのですが、結局、あきらめたのか、しばらくして帰って行きました。その背中がちょっと寂しそうに見えたのは気のせいかな?

「左之助、カンバ~ック!」

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「土曜スタジオパーク」幻のオンエア番外編

 大河ドラマ『新選組!』の時から顔なじみの『土曜スタジオパーク』の取材陣がやってきました。10月15日の放送で流す『新選組!!』情報の収録です。

土方が、相馬主計、蟻通勘吾、山野八十八、市村鉄之助ら新たに登場する隊士を紹介。そこへ島田魁、尾関雅次郎も加わって「よろしく」というもの。15日には耕史さんが生出演、この隊士紹介シーンも無事放送されたのですが、実はこの日他にもとても楽しいエピソードが収録されていたのです。

残念ながら時間の都合でカットされ、本番では見られなかったマル秘情報。もったいないので、少しだけご紹介しちゃいます。
 

大河ドラマ『新選組!』ファンなら、新選組が甲陽鎮撫隊として甲府へ向かう道中、多摩に立ち寄った際、ビビる大木さん扮する菜っ葉隊士・小松が訪ねてきた場面を覚えていますよね。菜っ葉隊は旧幕兵で構成された部隊。甲陽鎮撫隊の援軍に駆けつけます!と約束していながらスッポカシ、甲府の戦いで新選組が大敗を喫してしまったといういきさつがありました。

PICT1074

そこで『新選組!!土方歳三 最期の一日』放送にあたって、『土曜スタジオパーク』レギュラーのビビる大木さんが、当時のお詫びに現れるという設定になったのです。菜っ葉色の羽織に袖を通し、「今度こそ間違いなく馳せ参じます」と書いた“詫び状”をそっと、でも実は凄く目立ちながらスタジオに置きに来たビビるさん。それを手にした耕史さんが絶妙の沈黙の後、無造作に丸めながら「ゴミ、捨てといて」と照英さんに渡し、「ちょちょちょちょと、土方さ~ん」とリアクションを返すようなオチでした。耕史さんと照英さんのボケ突っ込みのコンビは、ある意味、台風の目かも。

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2005.12.08

不思議な縁で結ばれた2人

 今回から登場する相馬主計というのは、土方歳三亡き後、新選組最後の隊長となった人物。言ってみれば土方から後を託された人物ということになります。

 相馬を演じる小橋賢児さんも、実は三谷幸喜さんのミュージカル『オケピ!』で耕史さんの後継者なんですよね。初演で耕史さんが演じたパーカッション役を再演でつとめたのが小橋さん。それだけでなく、さかのぼると別の番組で一緒だった中学生の小橋さんに、ギターを教えたのが誰あろう、耕史さんだったと言うのです。
 

相馬といえば、京都時代の新選組・最後の方の新入隊士。きっと土方からさまざまなことを学んだはず。うーん、耕史さんと小橋さんって、まるで土方と相馬の関係のようじゃないですか。あれ、ひょっとして、それを意識してのキャスティングかも……。(未確認情報です、あしからず)。

 そんなわけで、撮影初日から合間で楽しそうにおしゃべりする2人の姿が目に入りました。ちらりと聞き耳を立ててみると、あ、これは『オケピ!』の話かな。

小橋さん「ミュージカルナンバーって、けっこう歌うのが難しいですよね。カラオケと違うから」
耕史さん「一緒だよ」
小橋さん「えぇ、そうなんですかぁ~?」
耕史さん「そうだよ」

 耕史さんと小橋さん、さりげない会話にも、信頼しあっている先輩後輩ならではの微妙な空気が漂っています。そこへやってきたのが今回の最年少出演者・市村鉄之助役の池松壮亮くん。この日の出番が終わったので、着替えをすませて2人に挨拶に来たというわけです。
 まだ15歳の初々しい池松くんに2人とも、「終わったの? 終わっちゃったの?」と、ものすご~く優しい顔で声をかけていました。池松くんが去っていくと「かわいいねー」という表情を浮かべながら、思わず顔を見合わせた2人。すかさず小橋さんが「あんなときが、あったんですよ、僕らにも」と返していたのが、強烈に印象的でした。

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2005.12.07

“誠”の旗を守る心意気

 新選組の奮戦の跡を物語るかのように、ぼろぼろになってしまった“誠”の旗。旗持ちの尾関雅次郎を演じる熊面鯉さんも「台本を読んだら“ぼろぼろ”と書いてあったので、凄くせつなかったですね」と、残念そう。

 熊面さんは、前回の大河ドラマ「新選組!」で旗持ち役と決まった時、旗がかなり重いと知って「こりゃ体力をつけなくては」と筋力トレーニングに励んだそうです。もっぱら腕立て伏せなどで上腕二頭筋を鍛えたとか。
 

緋色の羅紗という厚地の布に金糸で誠の文字を刺繍したものを二枚重ねにした旗は、それだけで20kg。L字型の竿は木製のように塗装していますが、旗の重さに耐えるためにアルミ製で、丈が3m60cm、横の長さが1m60cm、重さが5kg。旗と竿を合わせると25kgにもなるのです。

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 この旗を掲げて歩いたり、時には走ったり、土のうを越えたり。ものすごい体力の持ち主でないとつとまりそうもないですよね。そういえば、高校野球の応援団、Jリーグのサポーターも、大きな旗を掲げているけど、彼らも筋トレしてるのだろうなぁ、きっと。

 熊面さんは使命感に燃えた尾関のことを「旗持ちだから、誰よりも“誠”の一文字を意識して、旗を守り抜いたんでしょうね」と話していたけれど、ご本人も尾関に負けないくらいあの旗に愛情を抱いていることが伝わってきます。今回のドラマでも最後の最後まで、たとえどんなにぼろぼろになろうとも、誠の旗を掲げつづけて欲しいと願わずにはいられません。押忍!熊面先輩、押忍!

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2005.12.06

新旧の新選組隊士が登場

 105スタジオに箱館山・新選組の陣のセットが登場しました。門を入ると庭や土間のあちこちに何人もの隊士の姿が見えます。さらに目を上にやると、窓の手すりから顔をのぞかせる隊士の姿も。そう、新選組の陣は2階建て! なんといってもあの池田屋事件で総2階建てのセットを作ってしまったOデザイナーを筆頭にした美術チームですからね。テレビドラマではほとんど見られなかった2階建てセットのノウハウもばっちり。これくらいで驚いてはいけません。まだまだ、すごいセットが待っています。

 

 このセットに今日から、島田魁役の照英さん、尾関雅次郎役の熊面鯉さんというおなじみの旧(?)新選組隊士に加えて、相馬主計役の小橋賢児さん、蟻通勘吾役の山崎樹範さん、山野八十八役の鳥羽潤さん、そして市村鉄之助役の池松壮亮くんら新(?)新選組隊士たちが勢揃いします。

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 旧とか新と書いてしまったけれど、実は彼らが扮する役の隊士は、史実では近藤勇の処刑以前から隊士として新選組に在籍していたメンバーばかりなんですよね。
 今回のドラマでは、彼らが皆一様に土方のことをもの凄く慕っているというのが、よくわかります。あの泣く子も黙ると恐れられた“鬼の副長”がですよ。

 正直言うと、土方が隊士に優しい言葉をかけるシーン、どこかで「うそでしょ?」「土方歳三本人じゃなくて、双子の兄弟なのかも・・・」みたいな気分が抜けきれなくて困ってしまいます。“優しくていい人キャラの土方”より“鋭くて近寄りがたい土方”好きのファンっていますよね?・・・・絶対いますよね?・・・私だけじゃないですよね?

でもやっぱり、耕史さんの土方はどちらのキャラでもカッコイイので、目のやり場に困まる今日この頃。

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会津まつりに白馬の副長@会津

毎年9月に開催される会津まつり。そのメインイベントが“会津藩公行列”です。総勢500名の大行列。その目玉はなんといっても耕史さん扮する土方歳三、新選組隊士の近藤周平役・浅利陽介さん、浅野薫役・中村俊太さんでしょう。
 

昨年も参加した耕史さんですが、今年はダンダラ模様の隊服ではなく、洋装姿での参加です。「○○殿ぉ~御出陣~!!」強面のマイクパフォーマンスが響く、鶴が城の天守閣前広場の出陣式。大勢の参加者とギャラリーに挨拶する土方姿のりりしさに、思わずウットリ。

すでに大勢のファンが写真を撮りまくっていました。現役高校生とは思えないテクニックで、観客のリアクションを引き出していた浅利さん。大河ドラマ「新選組!」では監察方だったばかりに、ついぞ着用できなかったダンダラ模様の隊服に、初めて袖を通せて感慨ひとしおの中村さん。降水確率50%のはずが、いつの間にか完璧な秋晴れに変わった頃、いざ、出陣!

耕史さんたちが花車に乗って練り歩く会津藩公行列がスタートしました。ところが神明通り手前でうれしいハプニング! 耕史さんが白馬に乗り換え、そこから数百メートルを騎乗しながらかっ歩したのです。あの貴公子然とした洋装姿で白馬にまたがる耕史さん。はまりすぎなんてもんじゃありません。ベストマッチ、ベスト土方なカッコ良さに、沿道の観客から悲鳴に似た叫び声まで上がる始末。

それまでおとなしかった白馬が黄色い声援に驚いて、急に動きを荒げても耕史さんは悠々堂々と乗りこなしていました。同行したスタッフは、万が一の落馬事故が起こったら『新選組!!土方歳三 最期の一日』の撮影が中止・・・・なんて考えて、表面は平然としながらも、生きた心地がしなかったそうです。

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2005.12.05

提灯祭りとねぶたと花火@会津

 会津で耕史さんが訪れた場所は数々ありますが、ちょっと素敵な造り酒屋さんにもおじゃましました。この店は老舗の酒蔵で、建物の中にはライブハウスとしても使用できるスペースがあるのです。最近、CDを制作して音楽活動にも熱心な耕史さん。興味津々といった様子で見学していたのは、ひょっとしたらご自身のライブを想定していたのかも……。
 

さらに会津若松のメインストリート・神明通りで行われた提灯行列を見学した耕史さん。沿道の見物人は皆んな行列に集中しているので、耕史さんにはほとんど気づいていませんでした。

700メートルほどの道を小さな山車や提灯の列が行列している様子を眺めながら、去年の夏青森のねぶた祭りに行ったときの思い出を話してくれました。ねぶたの華やかさ、豪壮さに圧倒されたようで「あれは、凄かったね」と感動の口ぶり。耕史さんって意外とお祭り好きとみた! でもよくよく考えると、舞台のお仕事もお祭りに似た所がありますね。

 その後、会津まつりに参加する近藤周平役の浅利陽介さんと浅野薫役を演じた中村俊太さんと東山温泉で合流。スタッフも一緒に食事をすませた後、お宿のご好意で用意してくださった花火をみんなで楽しんでいました。初秋の花火なんて、ちょっと風流。すてきな一夜になりました。

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2005.12.04

ナイスな方、ウェルカムです@会津

 会津での耕史さんのスケジュールは盛りだくさん。密着取材中の歴史雑誌Rのインタビューが会津市役所の第2庁舎で行われました。会津の地と土方をテーマにした30分ほどのインタビュー後は、同行の女性カメラマンによる写真撮影です。

この方がなんともユニーク。シャッターを押しながら「ナイ〜ス」とか「ビューティフル!」「オーケィ!」を連発するのです。耕史さんはプロなので、顔色一つ変えずにカメラマンの希望に応えているのだけれど、外野はついついニヤニヤ。ガハハと笑うのも失礼だし、笑わないのもウソになるし、中途半端な笑顔になってしまった私。

 そういえば大河ドラマ『新選組!』収録中の頃、近藤勇、土方歳三、沖田総司の合同取材会で、各社からやってきたカメラマンが3人を撮影したことがありました。その時も、某テレビ誌のカメラマンがとてもとてもユニーク。男性だったのですが「So  nice!  It’s  good!」と、完璧な発音で英語のフレーズを繰り返していました。たしか、あのときは沖田役の藤原竜也さんが途中で吹き出してしまったような記憶が……。
 でも、結果的にお仕事の場を楽しく盛り上げてくれるのだとしたらユニークな方、大歓迎。いえ、ウェルカムですよね。

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2005.12.03

ランチタイムは気になる店で@会津

 会津若松市の市庁舎を表敬訪問した耕史さん。菅家一郎市長とお会いしました。何度目かのご対面なので、今回は市長からどんなお話が飛び出してくるかと思っていたら、なぜか〈りんごについて〉というテーマでした。「青森りんごの品種のルーツは会津だった」というお話を市長ならではの情熱で語ってくださいました。なんとなくその話、耕史さんとも土方とも関係ないような気がしたのですが…。

 

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あ、そういえば耕史さん、昨年大河ドラマ撮影中に、青森県の下北半島むつ市(旧斗南藩)を訪れて、わざわざ会津藩士の足跡を辿ったことがありましたっけ。新選組と行動を共にした会津の侍達が、明治維新の後どんな苦難に立ち向かうはめになったのか感じてみたいと、本州最北の地まで足を延ばしたのでした。

それとプライベートでも青森のねぶた祭りに行ったそうだし…。インターネットでも“ねぶた祭りで山本耕史発見”の情報をチラホラ見かけたことを思い出しました。ちょっと強引ですが、うまく両者が結びついたところでランチタイム。

 ここで耕史さんから「ラーメン屋に行ってみたい」とリクエストがありました。市役所近くにあるお店で、ラーメン好きには有名なお店のようです。なんでも近藤勇の名前にちなんだお店だとか。耕史さんへのファンレターに「会津に行く機会があったらぜひ食べてみてください」とあったことから、今回のリクエストになったのですが、ラーメンが気になったのか、名前が気になったのか……。

 とにかくスタッフ、取材陣ともどもこのラーメン屋に繰り出し、2階の座敷席でランチタイム。その模様も密着記者にばっちりと取材されていました。

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2005.12.02

勇の墓前で@会津

 山本耕史さんが久しぶりに会津を訪れました。今回の訪問は、会津まつりのメインイベント『会津藩公行列』に参加するためです。

 そんな耕史さんに、「新選組!!土方歳三 最期の一日」ムック本と『新選組!!』特集を企画する歴史雑誌Rの記者、カメラマンが密着取材という形で同行。
 

まずは東北新幹線で郡山駅に到着した耕史さんの姿を、降車したホームで軽くスナップ撮影。反対側のホームに停車していた上り新幹線の車窓では、耕史さんの存在に気づいた乗客がざわめき始めた様子。しかし、ああ無情にも上り新幹線は、車窓に張り付く乗客を乗せたまま、華のお江戸に向かって出発して行ったのでした。
さて耕史さん何度目かの会津!今回最初に向かったのは天寧寺にある近藤勇のお墓。新選組ゆかりの地を数多く訪ねた耕史さんですが、中でも“特別な場所”と言っていたところです。

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「いま僕が立っているこの場所に、間違いなく土方さんも立っていたんだろうなって。そんなふうに実感できた場所はここだけなんです。」

そう話してくれた耕史さんが墓前に手を合わせている姿を見ていると、そこにはたしかに土方歳三の姿が……。いえ、いえ、ゾッとするようなホラー話ではなく、耕史さんの真摯な思いが、会津で勇のお墓を建立してもらった、あの頃の土方歳三とだぶって見えてしまったのです。

 大きな夢を抱いた盟友・勇のお墓に、土方は何を埋葬したのでしょうか?・・・・かっちゃんの遺髪?・・かっちゃんとの手紙?・・・・それとも新選組皆で撮った写真?(そんなシロモノが存在していたら歴史的大発見!!)

『新選組!!土方歳三最期の一日』の撮影をスタートするにあたって、この墓を是非訪ねておきたいと望んだのは耕史さんご本人。時空を超えて触れ合う2人の魂を感じるような一瞬でした。

 なーんてロマンあふれる空想もヤブ蚊の襲来で現実に引き戻されました。お墓参り後に始まった写真撮影では、なぜか耕史さんだけにヤブ蚊の集中ラブコール。やっぱり、勇のお墓近くに生息するモスキートだけに、耕史さんに土方歳三の匂いを嗅ぎ取ったのでしょうか?

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2005.12.01

NHK西口駐車場に馬!

 渋谷にあるNHK放送センター西口の駐車場に、山梨県小淵沢からやってきた馬匹運搬車が到着しました。そこから降り立ったのは2頭の馬。彼らもまた『新選組!!土方歳三最期の一日』の出演者(馬)というわけで、スタジオ撮影のための出張です。
 

それにしても駐車スペースを示す白いラインの中にきっちりと収まっている姿が、なんとも言えずおかしい。1馬身と車の長さはほぼ同じくらいということなんですね。
 もともと車の動力を表す “馬力”は、読んで字のごとく馬から来た言葉だし、車の発明前は馬が人間の移動手段だったのだから、駐車場に馬がいても当たり前かも……。

 余談はさておき、午後からは狭いスタジオで、土方歳三役の山本耕史さん、永井尚志役の佐藤B作さんを乗せることになるのですが、彼ら(馬のことですよ)は撮影のベテラン。 移動の疲れも見せず、スタジオ内の照明や物音などにもひるむことなく落ち着いた演技を披露してくれそうで、頼もしい限りです。馬本人に聞いたわけではありませんが、もしかしたらこの2頭、過去何作品もの大河ドラマや、映画なんかにも出演しているおおものだったりして? そう思って眺めていると、妙に馬の馬面が凛々しく見えてきました。

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2005.11.30

永井様、慣れないよろいに大汗

 試衛館の撮影が行われた午前中のにぎわいが嘘のよう。午後から登場したのは、永井様こと永井尚志役の佐藤B作さん。

午前中の試衛館のシーンは、勇が天然理心流を継承していて、既に藤堂平助が食客の仲間入りをしていたので1862年頃のお話。それがいきなり7年後の箱館へと時代が進んでしまいました。

箱館奉行となった永井役のB作さん、鎧と陣羽織姿に「重いよ」「あっちこっち、ぶつかりながら歩いてるよ」と、かなり大変そう。それでいて耕史さんには「台本、見たよ。かなり、しゃべってるねー」と、土方のセリフの多さに同情気味。耕史さんも「舞台みたいでしょ」と応じていたけれど、やっぱりB作さんの鎧のほうが辛そうに見えたのは私だけ?

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 その後、スタジオで馬と対面したB作さん。「よろしくお願いします、お馬さん」と、礼儀正しくあいさつ。おとなしい馬なので苦労はないのかなと思ったのだけれど、やっぱり鎧姿では乗るのも下りるのも本当に大変そう。
 お付きの人に「大汗かいてるよ、大汗かき次郎だ」と、リアクションに困る一言を発していました。「永井様、本当にお疲れ様でした。どうか函館にても新選組の行く末を宜しくお願いします。」そう、心の中で思わず手を合わせてしまいました。

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2005.11.29

1年前と同じ気分を少しだけ

「本番、撮りたくないなー、撮ると終わっちゃうから」

試衛館メンバーとの撮影シーンも大詰め。最終カットの本番が始まる直前、耕史さんがスタジオ入りする前につぶやいた言葉です。前室では、久しぶりの再会でみんなとワイワイ楽しそうに話をしていたけれど、ちょっとせつない気分だったのかな。

『土曜スタジオパーク』の取材にも「至福の時でした。本当に1日しかない夢のようなシーン」と語っていた耕史さん。そういえば、この日の思い出を残すかのように、みんなの様子を携帯電話のカメラで撮影したりしてましたっけ。

(これは大河撮影時もよく見た風景ですけどね。前室で目を閉じて眠っていた堺雅人さんを発見。みんなが自分の携帯を持ち出して堺さんの寝顔の大撮影大会が始まったこともありました……余談)

 そして本番終了。1年前に何度も見た光景、テーマ曲が流れて「撮りきりです!!」の声。すかさず、誰かが「じゃあ、打ち上げ、いつもの居酒屋で」と、これも1年前と同じ会話。
 でも、きょうはまだ午後から耕史さんの撮影もあり、もちろんみんなもそれぞれ仕事があるので言葉だけ。あのころと同じようでいて、やっぱり違うんですね。

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少し寂しいなと思ったら、午後からの撮影用の衣装を整えた耕史さんと、私服に着替えた試衛館メンバーが連れだって1食へ向かいました。撮影中、テスト、本番とかなり本気で朝食を食べていたのに、お昼を食べるんだ! やっぱり試衛館メンバーの食欲はあなどれません。遠目に見るとめん類のようなものを食べながら相変わらず楽しそうに話をしていたけれど、午後からは耕史さんだけが『新選組!!』の撮影に戻るんですよね。

強い絆で結ばれた試衛館メンバーたち、そんな彼らと別れて1人北へ向かった土方の心情と重なるものを感じてしまいました。

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2005.11.28

しぶいTさん&源さん“おみそ”

105スタジオの前室は異様な熱気。どことなくざわざわ興奮した空気が充満しています。
カメラ位置の手直しなどで、しばし前室で待つことになった面々。

そこへ、いまは他の番組を担当しているディレクターやカメラマンなど、大河ドラマOBスタッフが、まるで磁石に吸い寄せられるように、次々とやって来ては挨拶をしていくのです。まるで同窓会。

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そんな中、なんと舘ひろしさんが前室の脇を通り抜けていきました。来年の大河ドラマ『功名が辻』で織田信長役を演じるため、衣装合わせにやってきたのです。旧知の耕史さんがご挨拶されると、ラフな私服姿で「やあ!」と手を掲げ着付け室方面へ去って行った舘さん。その姿を見た竜也くんが一言「しぶいなぁ・・・やっぱり」。
スタジオの準備が整ったようです。スタッフが次のカットの撮影のために全員に「お願いします!」と声をかけました。みんなすぐに立ち上がったのですが、小林隆さんだけはカット割りの関係か「あ、源さんはしばらく後で」と言われてしまったのです。
源さん、「僕はおみそなんだ、寂しいなー」と、ちょっとすねたような表情。人の良い源さんが、みんなからからかわれたりするシーンで見せていたのと同じような、味わいのある癒し系のすね顔でした。

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2005.11.27

ジュースじゃんけん

 105スタジオの前室で、いきなり試衛館メンバーの“ジュースじゃんけん”が始まりました。じゃんけんに負けた人が、全員に飲み物をおごるというもので、大河ドラマ撮影の合間にもよくやっていました。

今日の参加者は、山本耕史さん、藤原竜也さん、中村勘太郎さん、堺雅人さん、小林隆さん、小道具担当のスタッフ、そして所作指導の先生です。
 1年ぶりに復活した“ジュースじゃんけん”。大河ドラマ「新選組!」収録中のある日の“ジューじゃん”では、なかなか勝敗の決着がつかず、しだいに興奮して声が大きくなっていったものです。開いていたスタジオの扉を、あわてて閉めに来ていたディレクターさんの様子を思い出してしまいました。
 この日はそれほど長引くこともなく、比較的あっさりと敗者は堺雅人さんに決定!「みんなコーラでいいな」と販売機に向かおうとした堺さんに、「黒酢!!」と叫んだ竜也さん。「面倒臭いこと言うものじゃないよ沖田君」と言いたげな表情の堺さん。全員が大笑いしてしまいました。大河ドラマ「新選組!」撮影の頃、出演者の間でちょっとした“黒酢ブーム”が巻き起こっていたのです。

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 さっそく、堺さんが紙パック入り黒酢を売店で買ってきてみんなに配りました。
「なつかし〜い。黒酢、何本飲んだことだろうね。ァ、久しぶりだと酸っぱい〜〜〜」と無邪気な竜也くん。「ホントだ」とうなずく面々。まさに甘酸っぱい思い出がつまったひとときといった雰囲気でした。

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2005.11.26

試衛館の朝食

NHK105スタジオに試衛館のセットが建ちました! 大河ドラマ「新選組!」を撮影していた隣の106スタジオに比べて少々狭いので、スタジオの扉を開けたとたんにセットが目の前にせり出してきているといった状態。

でも、あの懐かしい食客部屋をもう一度見られるなんて!と大感激しながら中をのぞいてみると…。いました、いました、まだ総髪で幼さの残る沖田総司、真面目一徹な感じの藤堂平助、微笑みの山南敬助に、癒し系の井上源三郎。土方の試衛館時代の回想シーンというわけです。
 朝食シーンを撮影していたのですが、みんなお腹がすいているのか、テストの段階からよく食べること食べること。本番までになくなってしまうのではと心配になったけれど、“消えもの(ドラマなど劇中で登場する料理)”担当C女史が「お代わりありますよ」。
 さすが、よくわかっておられます。大河を撮影していたころは、ほぼ連日のように “消えもの室”に集まって、残った消え物を平らげていたメンバーですからね。
 ちなみに、このシーン撮影中に最も食欲旺盛ぶりを発揮していたのは、平助役の中村勘太郎さんでした。ちょっと、意外!そして若い!

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2005.11.25

顔合わせ

出演者、スタッフが一堂に会する顔合わせの日。この日から『新選組!!土方歳三 最期の一日』が本格始動です。

 大河ドラマ『新選組!』の初顔合わせの際は、スタッフが浅黄色でだんだら模様の隊服を羽織ってNHKの西口玄関に並び、出演者を出迎えたものでした。あのときは新選組の始まりの物語。そして今回は新選組が終焉に向かう物語。そう考えると、ほんの少し切ないような気分になってしまいます。

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 でも、やっぱりもう一度、「新選組!!」を見られるうれしさに代わりはありません。制作統括のYプロデューサーが「このドラマは『新選組!』の続編ではあるけれど、新たな単発ドラマとしての意気込みで取り組んでいきたい」とあいさつ。作者の三谷幸喜さんも「前回同様、期待に応えて予想を裏切るドラマにしましょう」と語りかけ、みんなが待ちに待っていた瞬間がようやくやってきたことを実感させてくれました。土方歳三役の山本耕史さんを始め大河ドラマ『新選組!』からの出演者と共に、今回のキーパーソンとなる榎本武揚役の片岡愛之助さん、大鳥圭介役の吹越満さんが紹介されました。

 吹越満さんは「お酒を飲んでる時に友人から『知り合いのパーティーがあるので今から行こう!』と誘われて来てみたら、知らないひとたちばかりのところに連れて来られちゃったという感じです。」というご挨拶。確かに大河ドラマの続編ということで、スタッフ・キャストの鼻息は尋常でないものが・・・・・。言い得て妙な吹越さんのご挨拶に、場が和んだのは言うまでもありません。

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容保公の“殿様”オーラにほのぼの

 会津藩主・松平容保公の出番は、土方歳三と斎藤一のシーンの途中からなので、容保役の筒井道隆さんが現場入りしたのは午後から。土方、斎藤の撮影中に、スタッフから「松平容保さん現場に入られました。中腹のあづまやで待機いただいています!」と連絡が入りました。

『新選組!』の最終回、斎藤一に虎徹を渡し、近藤の首を奪い返せと命じた容保公を1年ぶりに見られるのも楽しみです。 しばらくすると、陣羽織姿で筒井道隆さんが山道を上ってきました。思わず「お変わりなく」と言ってしまいたいほど、独特のひょうひょうとした雰囲気がすてきな “殿様ぶり”。

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 カットとカットの合間、スタッフのひとりがお茶の入った紙コップを運んでいくのを見つけると、ひょこひょこと自分でお茶を取りに行かれる姿も、おおらかで気品があります。
 「と、殿!そのようなことは下々の我々が!!」と割って入りたくなるような“殿様”オーラに、今は平成の世だということを忘れてしまいそうな瞬間でした。

 そんな容保公のシーンも撮影終了。「はい、筒井さん撮りきりです。インで撮りきりですね」と演出スタッフ。耕史さんと筒井さんも、がっちりと握手をして別れました。

 「前回の『新選組!』では勇まかせだったので、容保公と会話をしたのは、ほとんど今日が初めて」と耕史さん。勇亡き後の土方が経験したのと同じような気持ちで取り組めたと話してくれました。

 こうしてロケは全てのシーンを撮り終えて終了。撮影現場から輸送用のトラックが駐車する道路まで、スタッフ総出の機材撤収作業が終わり、ロケバスが出発したのは午後5時30分。2日後にはスタジオ収録も始まります。これから約1か月にわたる『新選組!!土方歳三最期の一日』収録現場の様子、お楽しみに。

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あの人はあの時の! 

 土方歳三が会津に近藤勇の墓を建立するというシーンの撮影。本物の墓所と同じように見晴らしのいい場所で、せっせと穴を掘る人足たちの場面からロケがスタートしたのですが、その1人に見覚えが……。

 なんと1年前、処刑を前にした勇の希望で、ひげを剃る床山役に扮したエキストラさんがいたのです。ご本人も「台本をもらって読んだのが夕べでしたが、いや、複雑でしたよ。あのとき勇さんのひげを剃った私が、今度は勇さんの墓穴を掘る役ですからね」!!!

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 『新選組!』のクランクアップに印象的な役どころで登場し、今度は「新選組!!土方歳三最期の一日」のクランクインで因縁めいた役につくとは、偶然とは言えない力が働いているのかも。このエキストラさんもほかの出演者やスタッフ同様、大河ドラマ『新選組!』には人一倍の思い入れがあったというのだから、なおさらです。

 この手の話、けっこう恐がりなので得意じゃないですが、パワーのある作品には目に見えない力が働くことが多々あるそうで、これもその一つかも知れませんね。あの世から新選組の面々が見守ってくれているのかなと空を見上げると、雲ひとつ無い、透き通る様な空が広がっていました。

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自然いっぱいの現場、ロケ地決定は当日!

 この日のロケは8月の終わりという設定なので、ほぼリアルタイム。土方歳三や斎藤一が歩くシーンや、松平容保公と語らうシーンでは、足下に咲く野の花や、立ち木に張ったクモの巣がそのまま画面に映ってもOK。これが季節はずれだと、わざわざ造花を用意したり、逆になるべく不自然なものを映さないように苦労するところです。

 自然を生かしながらの撮影、初秋の野山に咲く草花や蝶が舞う様子も「いい感じ〜」と思いながら取材していたのですが、恐ろしいのは蜂。顔の周囲をぶんぶん回り始めた時は、つい息まで止めてしまいました。スタッフの誰かが「黒いものにつきまとうんだよ」と言ったので、あわてて黒い上着を脱いだ記者もいたりして、ちょっとドキドキ。
でも自然には楽しいこともありました。ナナフシという面白い昆虫がいたのです。一見、枯れ枝(もしくは枯れ草)のような姿をしているのに、木の近くでは木の色、草むらでは緑色と色を変えて一体化してしまうのです。

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 草むらにいたそんなナナフシを、撮影の合間に耕史さんが発見。「うわ、面白い虫だなー、枝みたい」と、一瞬、少年のような顔をのぞかせて喜んでいましたよ。

 ところで、このロケ地の決定は直前まで難航したそうです。とっても撮影にマッチした場所を見つけても撮影許可が下りなかったり……。結局、万葉公園に決まったのは撮影日ギリギリ。そこで勇の墓所を作るポイントも、当日の朝、山道を上りながら探したと言うのだから、ビックリ!。

「結果的にすごくいい場所になったでしょう」とYディレクターも自信たっぷり。たしかに、眼下に広がる風景は会津城下を思わせる素敵な場所になっていました。

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土方と斎藤一、熱い男の揃い踏み!

 クランクイン・ロケで最高に楽しみだったのが、土方歳三と斎藤一の揃い踏み。さらに家臣を連れた会津藩主・松平容保公が加わる3ショット。まずはロケ現場に向かって土方と斎藤が山道を上ってくるシーン。彼らの出現を待ちかまえる気分はドキドキです

狭い山道なので、大勢のスタッフの邪魔にならないようにしていたのですが、「来たッ!」という声に思わず前のめりになりながら、のぞき込んでしまいました。

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 ところが、笠を目深に被っているので顔が見えない! でも、あの洋装と着物姿は紛れもなく土方と斎藤です。2人が現場に到着したところで、演出のYディレクターが「土方歳三役の山本耕史さん、斎藤一役のオダギリジョーさんです」とスタッフに紹介。

全員が満面に期待を漂わせながら拍手で彼らを迎えて、さあ!ついに「新選組!!」スタートです。耕史さんは「土方の扮装は1年ぶり。たかが1年なのにすごく懐かしいような不思議な気分」と言いつつ、「自分の中の一部のようになっていた役だから、すぐに当時の気持に戻れるところがいいですよね」とリラックス。オダギリジョーさんも、特別に構えた様子はなく、すっと自然体で斎藤一になっているようです。

そういえば両者に共通するのが、一見クールなようでいて、その実、誰よりも“人と人とのつながり”を大事にするホットな男という部分。

 それがよく表れたのが、斎藤一のシーンが終了した時です。「オダギリさん、撮りきりです!」というスタッフの声に全員が拍手したのですが、次の瞬間、山本耕史さんとオダギリさんがガッシと肩を抱き合ったのです。なんとも言えない熱いものを感じた一幕。取材陣の誰ひとり、その瞬間の二人の姿をカメラに収められなかったのが返す返すも残念でした。

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 あとで耕史さんに聞いてみたら、オダギリさんは「もうちょっと出たかったな〜」と言っていたそうです。この日の朝、2人が会った時も「同じ役でまたこうやって会えたというのは凄く幸せなことだね」と話していたとか。。。ふだん口数が少ない人だけに『新選組!!』への強い思いが感じられる言葉です。

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美術チームの愛は変わらず

 今回の美術スタッフは、大河ドラマ『新選組!』の時とほぼ同じチームです。Oデザイナーのもと、美術進行Tさん、同じく美術進行Sさんと、おなじみの顔ぶれですが、彼らの『新選組!』に対する愛情は相当なものでした。大がかりなセットから小道具に至るまで、全てにこだわってきたチーム。

それだけでなく、当スタジオ前の前室に出演者や関係者が自由に情報を乗せることができる“新選組!掲示板”を作ってしまったTさん。また、山南敬助の逃避行のロケで、素敵な花畑を出現させたSさんは、ビデオで録画していた山南切腹の放送回を、なかなか観る気になれなかったというほど想いの強い女性スタッフです。

 そんな素敵なチームだけに、今回もさまざまなこだわりを発揮してくれそうと期待していたら、やっぱりの“納得もの”を発見!

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 このロケでは、土方が会津・天寧寺に勇の墓を建立するシーンを撮影したのですが、真新しい木の墓標を古びた祠が覆っているのです。たしか実際の勇の墓にはなかったはず。なぜ、こんな祠を用意したのかと思ったら、Sさんいわく「勇のお墓が雨風にさらされたら、かわいそうでしょ」。そのために、どこか他の場所にあった祠を、わざわざ移設したという設定。新しい祠を作ったという設定にしなかったところも憎いですね。さすがに『新選組!!』に愛情を注ぐ美術チームならではの気配りを、しっかりと感じ取ることができました。

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取材組も大張り切りのクランクイン

 あの名セリフ「待たせたな!」とばかりに鬼の副長・土方歳三が帰ってきました!

 日曜日夜8時、熱烈な『新選組!』ファンだったライター仲間が集まっては、〈『新選組!』を見る会〉をたびたび催していた1年前。最終回そして総集編まで放送が終了してしまうと、全員でテーマ曲を合唱しながら「続編を見たい!」と叫んでいましたっけ。その夢がいよいよ現実のものに……。2006年の正月時代劇『新選組!! 土方歳三 最期の一日』のクランクインです。

 初日は、土方歳三が近藤勇の墓を会津に建立するというシーンのロケ。初秋3連休の真ん中にあたる日曜日。場所は都内から車でおよそ2時間、神奈川・南足柄町にあるハイキングコースとして名高い万葉公園です。
 お天気に恵まれた絶好のロケ日和、イコール行楽日和ということで、渋滞を心配したロケ隊は当初より出発を1時間早めてNHK西口を出発。

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 NHKの廊下などで、大河ドラマ『新選組!』に携わっていたスタッフと出会うたび「続編、やりたいねー」と言葉を交わしてきた身としては、今回の現場に戻れない人たちの思いも一緒に伝えていかなくてはと、ちょっと力みながらの出発となりました。結局、行楽渋滞に巻き込まれることもなく万葉公園に無事到着。

051122_1013  ハイキングコースを上り、撮影場所となる現場に辿り着くと、すでに『新選組!』の取材仲間だったテレビ誌NのH記者が、カメラマンさんたちを連れて現場入りしていたのには驚き。同じく1年前、番組広報の写真を撮影していたNカメラマンもスタンバイ。全員が携帯の着メロに『新選組!』のテーマ曲を設定していた仲間、お互いを“同志”と名乗っていた面々です。続編を待ち望んでいた熱心なファンに応えるべく、私たちも「いざ、出陣!」気分のクランクインとなりました。

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しんせん くみこ。の密着宣言!?

2004年大河ドラマ「新選組!」の収録時から番組に密着し、宣伝を担当している私しんせんくみこ。がお届けする撮影日誌!

日本史が不得意だった私も、大河ドラマ「新選組!」の宣伝を担当したことで、今では趣味:新選組、好きな隊士:内緒(?)、好きな所:京都・函館・会津・日野になってしまいました。こんな私が、待ちに待った2006年正月時代劇「新選組!!土方歳三最期の一日」の制作現場をピッタリマーク、皆さんに撮影現場の様子など、奥の奥をブログでどんどんリポートします。毎日のチェックをお忘れなく!?

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