特別リポート!!2006年箱館五稜郭祭!!!(後編)
一日目のリポートに続き、歴史作家の萩尾 農さんの2006年五稜郭祭リポート(二日目)をお届けします。
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五稜郭祭二日目も、この数年来では最高の快晴でした。
メインイベントの<維新行列>の前に、人が少ない昼時を狙って、107メートルの高さになった新五稜郭タワーに山本耕史さんとご一緒しました。この高さからの五稜郭は、本物の土方歳三が決して眺めることが出来なかった眺めです。何度眺めても五稜郭の造形は斬新です。それに、山本さんは正月時代劇で箱館戦争時の土方歳三を演じ終えてからは、この日まで五稜郭を睥睨出来るこの場所に立たれていないらしいので、しばし無言で眺めているその姿にドラマのオープニングシーンなどが重なって思い出され、とても印象的な雰囲気に感じました。
その時お年寄りがフイと山本さんに気がついて(年若い人達は当然、気がついている!!)「ア、この人!」と小さく声にし、恥ずかしそうに微笑むのを目にしました。年齢に関係なく、土方歳三も山本耕史さんも、女性をときめかせる共通点があるのです。道理でドラマの中の山本さんが、土方歳三本人にしか見えなかったはずです。「そうだ、このポイントを外しての土方歳三なんてありえない・・・」なんて、改めて土方歳三の何たるかを発見した気分の私でした。
その後、メインイベントでもある<維新行列>では、午後1時に出発地点の中島町(廉売通り)をスタート。昨年は雨でパレードが中止になりましたから、山本さんのパレード参加は今回が初めてとなりました。今年は開陽丸に模した山車に乗車して、最後まで参加してくれました。この山車に、山田市之丞役の函館市長のほか、宿敵(笑)黒田清隆役の実行委員会副委員長さん、なども同乗して市内を五稜郭までパレードしました。この行列が先頭から順に、箱館開港より箱館戦争の終結までの短いけれど濃度の濃い歴史絵巻を再現するように構成されているのです。
もちろん函館戦争を描いた正月時代劇『新選組!!土方歳三 最期の一日』の影響で、沿道は例年にも増して人・人・人でした。会津祭りの時のように、山本耕史さんが移動する山車と一緒に、人の固まりがドドッと移動していく光景が見られたのは言うまでもありません。
パレードの途中では、箱館戦争の戦闘シーンのパフォーマンスが行われました。これは気迫も演出も圧巻です。大砲(勿論、空砲ですよ)が大音響で何回も放たれ、本物の白兵戦さながらのテンションで斬り込みが行われます。開陽丸の山車上でこの光景を見物していた山本さんの血が騒ぎ、名刀・兼定片手に「待たせたな!!」と突撃してほしいと願ったのは私だけではなかったはず、このパフォーマンスで私の勝手な想像は、かなり函館の街を駆け巡ってしまいました。(汗)
五稜郭内に戻っては、開城場面のパフォーマンスやパレード参加の各隊の紹介、樽酒の鏡開き、そして、山本耕史さんのご挨拶とセレモニーは続きました。
「今年は両日とも、お天気に恵まれてよかったです・・・・」
山本さんのその言葉に、何気なく空を見上げて、思わず、「アッ」と声が出そうになりました。私が涙した『新選組!!土方歳三 最期の一日』のラストシーンで、市村鉄之助クンが駆けて行く、地平線上に広がっていたあの青い空。あの空と同じ青さ、高さの青空が、函館の透き通った空気の上に広がっていたのでした。
この先何年も五稜郭祭は続くはずですが、一年間の大河ドラマに続き、続編で土方歳三の最期を見届け、それを演じた俳優の山本耕史さんをお迎えし、参加した皆さんと箱館戦争の時代に思いを馳せることが出来た、おそらく最も贅沢な五稜郭祭は、こうしてフィナーレを迎えたのでした。
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前編・後編と2回にわたってお届けした、萩尾さんのリポート、いかがでしたでしょうか?
今後とも、ますます「Shinsunegumi Express!!」にご期待ください!!
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1976年10月31日生まれ B型






